正男ちゃんの本箱

正男ちゃんと呼んでくれるのも今はもう父方の甥と姪のふたりだけ、で命名してみた。

難病

妻が「顕微鏡的多発血管炎」という難病の指定を受けて、いわゆる老々介護の日々を送っている。

難病

銀の匙にネムノキ

中勘助先生の「銀の匙」にネムノキが登場する場面がある。物語の主人公にとつて初めてのお友だち、お国さんと遊ぶシーン。「遊び場の隅には大きな合歓の木があつてうす紅いぼうぼうした花がさいたが、夕がた不思議なその葉が眠るころになるとすばらしい蛾がとん…

老いの繰り言

6月14日 妻が緊急入院した。ろれつが回らないといのではないが明らかに普段のしゃべり方と違う。 で、市内の総合病院に次女の車で行ったところ、CT検査の結果脳の右の箇所に 梗塞が見られるとの所見。翌日MRIの検査をして入院と決まった。治療が始ま…

庭と遊ぶ

万葉植物 万葉集は若い頃から親しんできた本の一 冊だ。読者ひとりひとりの知識でその世界を自在に逍遙できるのが楽しい。 で陋屋の小さな庭に万葉集に詠われた植物を少しずつ植えていこうと思う。 桜・松・杉・檜・小楢などの高木は近郊の山や公園に任せると…

令和2年大相撲初場所に

1月12日、次女夫婦と中三の息子、私たち老夫婦と5人、自動車や電車やタクシーを乗り継ぎ東京両国の国技館、大相撲初場所の初日を見に行つた。二階椅子席の向方。館内の取組表もよく見える位置だ。お相撲さんには誠に申し訳ないが浅草駅で買った深川弁当を肴…

2020年雑感

元日、唐沢山神社へ初詣に、麓の駐車場から歩くこと1時間。 例年頂く巫女さんの甘酒が温かく甘い。近くで「しあわせな気持ちになれるー」と言う女性の声、同感だ。鳥居を透かして日の丸と遠く関東平野が見える。この日は雪を頂く富士山も見られた。駐車場の隅…

ミノックスカメラ(クラシックカメラ)と遊ぶ

クラシックカメラ、それは金属とガラスとで出来ていて今のデジカメと比べるとずっしりと重厚な器械である。蛇腹カメラなら動物の皮も使われる。もともと暗室を意味するという「Kamera」 ドイツ語では女性名詞とされている。生産国の工場を出てから長い年月、…

本と遊ぶ

私にとって本は一番古い「おもちゃ」かも知れない。もの心ついて八十年余り、幾多の遊び道具が現れては消えた。その中で本はいつも私のそばにいてくれた。その中身は年相応に変わっても。字が読めるようになった小学生の頃、敗色の濃い戦争を日本は米英とし続…

タングラムと遊ぶ

今、タングラムと遊んでいる。この名を知ったのは「遊ぶ博物誌」朝日文庫だった。随分昔のことである。 タングラム(知恵の板)の発祥の地は中国だと言われている。正方形を7個の小片(直角三角形(大2個・中1個・小2個)と正方形1個と平行四辺形1個)…

ぐい飲み

20数年ほど前の一時期ぐい飲みの収集をしたことがある。旅の記念によく買つたりした。猪口より大振りで姿・形の格好のいいものが多い。地元の有名無名の陶芸家が好んで作陶するからだろう。飲んべいにはやや多めに酒が入るし、誰が付けた名かぐい飲みとは…

耕作放棄地

その3 園芸用の4Lの畜圧式噴霧器を知人から頂いた。大がかりな農作業にはズブの素人、庭木のアブラムシ退治に希釈した殺虫剤を散布したことがあるくらいである。取扱説明書によれば農薬や散布前後の天気予報や服装や周辺の農作物の状況を慎重に扱わないな…

平成最後の春

新しい年号が「令和」と決まつた。外来語でないラ行で始まる日本語は少ない。玲瓏な音感と万葉集を出典としたところがいい。平成31年の4月も旬日のうちに終わる。寒暖目まぐるしく変動した春であつたが、年寄りなりに二三の地を歩き写真を撮つた。 霧の唐…

クラシックカメラと遊ぶ(作品展)

2020年春 2019年秋(17) 2019年春(14) 2018年秋(19) 2018年春(46) 2017年秋(17) 2017年春(10) 2016年秋(8) 2016年春(27) 2015年秋(48) 2015年春(24) 2014年秋(18…

明治の絵手紙と椀

元旦の雑煮を家中揃つて頂く時の漆器蓋付椀、それは差渡し11センチほどの今の感覚から言えば小振りで明治の頃のものらしい。椀の表側は糸底まで黒色、内側は朱色、縁は金色に塗られている。蓋に2羽の鶴と2本の松が金色で描かれ、素材は何の木か分からな…

自転車

1~2 二女の長男(6歳) 日光中禅寺湖畔 落葉の降るホテルの駐車場を独走。この幼児用自転車、父親の自動車のトランクに前日忍ばせたものだ。自転車を自在に操つれるようになった得意な顔。、 3 長女とその長男 秋山川右岸のサイクリングコースにて 4 1…

餅つきと臼

真新しい臼と子供用の小さな杵で懸命につくが、まだ一人では振り上げられない。 風格が出てきた臼と一人で付けるようになつた小学生。こね取りはママの役。 10年ほど前に次女の家で長男が餅をつくというので新しい臼を買つてプレゼントした。 臼は正月用の…

平成31年の初日の出

東に開いた二階の窓から万葉集東歌にも詠われた山が見える。この山が見えない時は天気が悪くなるとは父から昔聞いた話だが一応信じている。その山を上がった2019年の初日の出。

アサギマダラが好き

チョウの中でアサギマダラはその名のようにきれいな斑紋とあの小さな姿で長旅をすると言われる魅惑的な行動、私の好きなチョウだ。いつもの山歩きのフールド、それは関東平野の北限に位置する某国立大の演習林だが、アザミの咲く秋の林道で飛翔する個体に出…

古い柱時計

「正男ちゃんの本箱」の上に今はもう止つて時を刻まなくなつて久しい古い柱時計が掛かつている。昭和レトロ、OPAL製のゼンマイ式・ねじ巻きの振り子時計だ。壮年だつた頃の父が買つて来たとかで、爾来、三軒の我が家の柱や壁に吊されて80年は経つただろう…

マイアルバム 4

私の長女が妹の夭折した長女の命日に送つた花。その兄(中二)が写真に撮つて私にもメールで送つてくれた。それは妹に擬したミッフィーちやんをその花で飾つた、とてもいい写真だつた。で投稿します。

古い手紙から

本箱を整理していたら古いFAXの控えが出てきた。 文面に出てくるK、Hの両君もすでに故人。思い出のある事柄なので捨てるに忍びず記してみた。 送信先: H 君 発信元 私 日 付: 00/01/24 要 件: お礼 連絡事項: 一昨日は久しぶりに皆さんにお目にかかり有…

マイアルバム 1

朝霧の城山公園(CONTAX I4Rで撮つたもの) 霧はいつも見慣れてる風景を一変させる。

マイアルバム 2

喜多院の五百羅漢の中に一升徳利を傾けて酒を注ごうと、また受けようとするふたりの羅漢がおられた。二人ともいい顔だ。それにしてもこの二体を彫り上げた江戸人の石工、大の酒好きだつたのだろう。

マイアルバム 3

「スマホからブログに投稿してみよう」をやつてみた、その一枚目。 群馬県内の道路を走ってる時に見た虹。2色ほどお裾分けします

デジカメたち

デジカメとは普段から仲良しにしている。CONTAX TVSは発売当時カメラ店で購入(他のカメラはどれもヤフオク)したが結構高額だつた。このカメラはシクロードやエジプト旅行にも同行した。 上の画像 左から FUJIFILM FinePix J30、Che-ez spyz, Solaris 525…

遊び(珈琲の焙煎) のツール

コーヒー焙煎で遊ぶ老生に長年仕えてくれたミルたち。 左からザッセンハウス・ラバス、プジョウ、ザッセンハウス・ブラジリア、彼女らに感謝。 。

遊び(麺打ち)のツール

私の遊びに嫌な顔ひとつしないでいつもつき合つてくれるツール。うどんやそば打ちに登場するはあげしよぎ(2018年春、大内宿でひとつだけ売つてたのを購入。もう作るひとがいないと売り子のおばあちやん。ひそかに新旧交代した。こね鉢(秋山郷の焼き印…

中勘助先生追想 4

中勘助先生から頂いた短冊3枚を、50年来愛蔵している。3枚とも私の希望した句だ。「銀の匙に」や「夕月や」の句には若き日の余香が漂つていて好きだ。それにしても「身うちみな」の句、先生の寂寥感を当時20代半ばだつた若造の私が本当に理解出来てた…

中勘助先生追想 3

上から 1 著書目録(日本古書通信 昭和40年6月15日発行254号より転載) 2 初版本 3 岩波書店版「銀の匙」表紙 (大10・7と15・4刊)